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新作能「平和の祈り…原子雲」を観ました! [わしらはみんな広島じゃけん!]

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 先週の金曜日、7月9日に「広島アステールプラザ中ホール」でおこなわれた新作能「平和の祈り…原子雲」の公演を観に行ってきました。
 もちろん、「能」を鑑賞するのは初めてのこと。そして、普段LIVEが行われるホールとしてしか見たことのない「アステールプラザ中ホール」ですが、実は移動式の能舞台が設けられた全国的にも珍しい施設だということを今回初めて知りました。


 テロや戦争の犠牲になった人々が集まるという「黄泉の国」がこの物語の舞台。原子雲(原爆)に命を奪われた幼女を探しに「黄泉の国」にやって来た母親が、「黄泉の国」を治める宇田津波仙人の助けによって、柳の若木に生まれ変わった幼女と再会するという物語です。幼女は母親に、「私たちのことを忘れずに祈ってください。そうすれば再び世の中に生まれ、平和の花を咲かせます」と伝えます。
 面(おもて)をつけ、舞台中央で謡をうたうシテ(母親)と狂言(宇田津波仙人)の、踵をあげずすべるように歩む独特の摺り足と美しい立ち振る舞い。笛や鼓の大胆かつ繊細な音づくりなどは、初めて「能」に接する素人の私でも、すごいなぁ!と、素直に思えるものでした。
 また、能はほとんど入念なリハーサルはやらず、あの舞台が、演ずる俳優、伴奏する地謡(じうたい)や囃子(はやし)による“伝統の技の高度な融合”ともいうべきアドリブであったということを知って、なおビックリしました。

 ちなみに、2階席から聞こえていた高校生コーラスには、うちの娘も参加させていただいてました。


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コメント 2

ネイノー

 初めまして。突然の書き込み失礼いたします。
 僕もあのホールが能舞台と通常のステージを兼ね備えているとは知りませんでした(笑)

 この舞台は非常に特別な物だったと思います。やっと広島で演じることができたのですから。最後、謡いながら目頭が熱くなりました。
 僕自身も地元の人間として出演できたことを嬉しく思います。お嬢さんにその節はお世話になりましたとお伝えください。
by ネイノー (2010-07-20 09:58) 

jiri

ご訪問ありがとうございます。あの舞台に出演しておられた方がコメントしてくださるなんてビックリしています。
私の父母もあの会場にいましたが、二人とも幼い時にキノコ雲を見ています。
私も親となってから、平和について考えることが多くなりました。
娘とは、面と向かって平和について語り合ったことはありませんが、今年は、8月6日の平和記念式典に誘ってみようかと思います。
コメントありがとうございました。
by jiri (2010-07-21 06:07) 

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