福耳 THE BEST ACOUSTIC WORKS

　Office Augusta所属のアーティストたちによるユニット「福耳」のニューアルバム「THE BEST ACOUSTIC WORKS」。
　われらが山崎まさよしの新曲も惜しげもなく１曲目から炸裂している。「intro」ってタイトルを目にしたときには、「インストかな？」なんて思っていたけど、ちゃんと歌も入っている。繰り返されるアコギのリフがめちゃめちゃカッコイイじゃん！　アコースティック・アルバムって事だったので、もっと「ゆる～い」感じのアルバムかと思っていたけど、いい意味で期待を裏切られるオープニングだ。１分４０秒と短い曲だが、まさやんのニューアルバムの予告編的な意味もあるそうで、完成版がニューアルバムに入るんだっけ？　ちょっと、「NAVEL」に歌メロが似てるのはご愛敬かな？

　で、「intro」をイントロに、杏子＋さだまさよし（岡本定義＋山崎まさよし）による「星のかけらを探しに行こう Again」がスタートします。ボサノバ風？　まぁ、それもいいんだけど、シカオちゃんがいないのが寂しいなぁ。やっぱこの曲は「杏子＋まさやん＋シカオちゃん」の最強トライアングルじゃないとね。なんだかこのアルバムでのシカオちゃん、影が薄いんだよね。他のみんなが新曲じゃないにしても、新録の「2010 ver.」とかをこのアルバムに提供しているのに、10年前の「４FLUSHER」からの曲。他のアーティストとのコラボもなし。しかも曲が「そろそろいかなくちゃ」って、まさか、どこかに行こうとしているのですか？

　楽しみにしていた、さかいゆうくんの「train〈with Piano〉」。オリジナルよりも、ちょっとテンポを落として、より歌の輪郭がはっきりとしたver.になっている感じです。「あなたと一緒なら何処へでも」の切ない盛り上がりと、それに続く「あぁ　遠く光る青」のコード進行が、ほんと、ツボにはまっていて、実は、まさやんを差し置いてこのアルバムで一番リピートして聴いています。
　秦クンとちとせちゃんの「なごり雪」も、ＣＭで耳にしたときから気になっていたので、ここで聴けて非常に嬉しいですね。二人のハモリがほんとに美しい。
　アルバムラストを飾る、ちとせちゃん＋さだまさよしの「やわらかなサイクル」。実はフルコーラス聞いたのは、このアルバムで初めてです。すいません、なぜかこれまでサイクリングの歌だと思ってました。ぜんぜん違いましたね。谷川俊太郎さんの「朝のリレー」みたいな内容だったんですね。Augusta Campではこの曲のコーラスのところで、きっと盛り上がるんでしょうね。

　実は今回、初回限定盤ではなく、通常盤を手に入れました。なんとなく特典ＤＶＤの
映像に、それほど魅力を感じなかったので。でも、ＣＤだけでも十分楽しめる内容でしたよ。
　
　そうそう、昨日、広島の夏の風物詩「サウンドマリーナ２０１０」の出演アーティスト第3弾が発表されましたが、やはり、まさやんの名前はありませんでした。残念です。

福耳 THE BEST ACOUSTIC WORKS

• アーティスト:
• 出版社/メーカー: BMG JAPAN Inc.
• 発売日: 2010/07/21
• メディア: CD