「あまんじゃく」のお好み焼（広島市中区紙屋町サンモールB1F）

　サンモール（広島市中区紙屋町）の地下１階に、私が高校生くらいの時からある店のお好み焼を、たま～にどうしても食べたくなる。そば玉を注文してもなんぼか（いくらか）うどんが入っていて、そのそばやキャベツ・もやしなどを、あらかじめ焼かれていた生地でサッと包み、その上に卵焼きをかぶせ、ソースをかければ即完成。初めてその焼き方を見たときは、「なんじゃこりゃ？」という感じだったが、早い上に値段が安く、ボリュームがあったので学生の頃は結構通った。
　
　　

　ずっと長いこと、サンモールの下りのエスカレーターを降りるとすぐ左手に店があったが、現在は以前あった場所のちょうど向かい側に移っている。店の名前も「ももたろう」から「あまんじゃく」に変わった。ひょっとしたら、「ももたろう」以前に別の名前だったことがあったかもしれない。「ももたろう」の頃には、笑顔のやさしいおじさんがお好みを焼いていたが、いつも鉄板の端には、あらかじめ炒めておいたそばやうどん、野菜が山もりになっていた。生地なんか何枚か重ねられていたりしたなぁ。そういえば、店の壁にはユニコーンのメンバーのサインも飾ってあった。
　先日、久々にこの店に立ち寄ったのだが、刻んだ玉ねぎが入っているところとか、味が変わっていないのが嬉しかった。「ももたろう」なんていう、前の店の名前を思い出させるメニューなんかもあったりして泣かせる。若干、昔よりもボリュームが減った感じは否めないが、この場所で営業しながらそば玉５００円というのはやはり凄い。正直、「これが広島のお好み焼じゃけんね！」とは紹介したくはないが、私はたぶん店がある限り、また、食べに行くだろう。