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斉藤和義 弾き語りツアー「十二月~2012」初日 倉敷公演 11.11 [斉藤和義]

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 2012年11月11日(日)、斉藤和義の弾き語りツアー「十二月~2012」の初日・倉敷公演に行ってきた。
 私たち夫婦(今回も一緒です)の住む広島から、岡山県倉敷市までは山陽自動車道を使って約2時間。白壁の蔵のようなデザインの倉敷市民会館に到着したのは午後2時過ぎ。すでに会場前の駐車場はいっぱいだったが、警備員さんに近くの第2駐車場を教えてもらったので、車はそこに停めることができた。
 
 
 


 久々の倉敷だったので、午後3時からの先行販売にてツアーグッズ購入後は美観地区の観光へ。

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 短い間だったが、観光を楽しむこともでき、「よし!いよいよせっちゃんだ。」と、ウキウキしながら倉敷市民会館に戻ったものの、初日で機材のセッテイングに時間がかかっているとのことで、予定の午後5時になっても開場せず、雨の降りだした倉敷市民会館の入口に1時間以上も並んだまま待たされてしまう。
 結局、開場したのは午後6時前。そこまでのスタッフの対応にはひとこと言いたい気持ちもあったが、そこはぐっとこらえて足早にホールの中へ。会館のHPには終演は午後7時半となっていたので、「まさかショートバージョンのライブになったりしないよね・・・」と、いらぬ心配までしてしまった。
 
 今回の席は2階の最前列。これが意外にもステージに近い良い席だったので、ちょっと気分も上向き。ステージに目をやると、中央にイスとマイクがセットされ、それを囲むように向かって右側にギタースタンドに立てかけられた10本くらいのギター、中央にアンプ、左側にキーボードなどが配され、その後ろには大きな木が一本立っている。

 客電が落とされたのは、午後6時10分。約40分遅れでのスタートだ。
 まるで何事もなかったかのように、暗いステージ下手からふらっとせっちゃん登場! 大きな歓声の中、イスに腰かけ、おもむろにギターを手にすると、シールドを「ブチッ!」と差し込む。そして、ハープホルダーをセットし準備完了。 
 
 
 
 1曲目は短いハープのソロから「何処へ行こう」だ。激しいギターのストロークがカッコイイ! 「それより 誰よりも 今夜を楽しもう」というフレーズが、せっちゃんからのメッセージのように聞こえた。
 2曲目は「やぁ無情」。せっちゃんは袖を肘までまくったブラウンのシャツにジーンズ。MANINSH BOYSでは金髪だったが、今夜は照明の関係かグレーのように見える。
 続く「愛に来て」を歌い終えると、「え~どうも」と、いつものゆる~いMC。
 「今日はツアーの初日ということで、機材のセッティングでバタバタしてて開演が遅れまして、すいませんでした。でも、楽屋でモニター見てたら、みなさん意外にダラダラと入って来られてですね(笑)、とても開演遅れているとは思えない・・・(笑)これも、岡山の県民性ですかね?」
 「ついこの前までMANISSH BOYSで頭のおかしい人と一緒だったのに、今回は弾き語りツアーということで、一人ぼっちです(笑)。」
 「ん?髪の毛はねMANISH以来楽しくなっちゃって、いろいろ試してたら、ブルーだかグリーンだか、わけわからなくなってきて、こんな感じです。」
 「なんか、ひさびさに一人なんで・・・こんな感じでよかったですかね?」
 大きな声援を受け、「暗くてよく見えないですけど。みなさん座ってくださいよ・・・って座ってるか(笑)。じゃあ、いいや。でも、チクビだけはちゃんと立てておいてね!」

 ここで、ギターを12弦ギターにチェンジ。
 「次の曲は、東京では地下鉄のCMで流れている曲で、武井咲ちゃんと一緒にCM撮影したんだけど、可愛いですね。ぜひ、脱ぐ映画とかやってほしいですね。まだ17歳ということなんで、チクビもピンクに違いない・・・」
 曲は「メトロに乗って」である。12弦ギターの豊かな弦の響きとせっちゃんのヴォーカルが心地よい。
 続いて、ギタースタンドから選び出したのは、ギター雑誌でも紹介されていたヴィンテージのGibson L-0。このギターで演奏するのはレコーディングでも使用したという「ウサギとカメ」。終わっていない3.11。変わっていないこの国。
 そして、「負け犬の詩」。誰の言葉を信じればいいのか?ぬるま湯に首までつかっていた時代は終わった。この先来るのは凍るような現実か?それとも煮え立つような未来か?

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 アイビースクエアのアイビーもいい感じで色づいていました。

 うつむき加減にギターを抱えたせっちゃんをピンスポットだけが照らす。7曲目は、ホールに響き渡る低音弦のイントロが、まるで心臓の鼓動のようにカッコイイ「Are you ready?」だ。せっちゃん、こんな時代だからこそ、声が枯れるまで、歌ってくれロックンロール!
 長い拍手の中、キーボードに移動し、「カバーをやろうと思います」。
 「岡山が生んだ、偉大なロックミュージシャン、甲本ヒロトさんの曲。大好きな曲です!」
 この夏、福山市であった「BONE TO RUN!」でも大好きだと話していたザ・クロマニヨンズの「雷雨決行」をキーボードの弾き語りで披露。
 続いて、MANNISH BOYSの「LOVE & LOVE」。これは、「がらくた屋で5000円くらいで買った」という古いキーボードで、内蔵のリズムマシンや自動伴奏機能などを駆使しながらの演奏。「あんまり練習してないから、この曲一番ヒヤヒヤしてるんだけど(笑)」なんて言いながらも、無事完奏。
 「いいでしょ? へんてこな機能がいっぱいついてんの(笑)。・・・今日は初日ということで、いろいろ実験につきあってくださいね」。
 続いて、左側の豪華な装飾が施された白いキーボード(Wurlitzerらしい)に移動して、ホーン系(?)のふわふわした音色で中島みゆきのカバー「蕎麦屋」を弾き語り。せっちゃんは気に入っている曲らしいけど・・・。
 キーボードでの弾き語りコーナー最後は「月影」。曲がいいから、どんなアレンジでも歌が心に届いてくる。

 再びギターを手にして、「名前を呼んで」、「印象に残る季節」をしっとりと。せっちゃんの後ろにある大きな木のセットに、様々な角度から照明が当てられ、まるで木の葉が風にあおられているかのように見える。
 続く、「YOU&ME」の前には、「次の曲はほとんどやったことがない曲で、シングルのカップリング曲だったんだけど、知ってるかな?(「知ってる~」の声に間髪入れず)嘘つくんじゃない!(笑)」
 
 「ずっと好きだった」を挟んで、続く「君が百回嘘ついても」では、ベースとギターのダブルネックギターが登場。「これ、いいでしょ?」なんて言いながら、クリック音に合わせて弾いたベースのフレーズをループさせ、さらにギターのフレーズをそこに重ねていく。
 ここで、せっちゃんが一旦下手に引っ込んでしまったので、「えっ?何」とか思っていると、派手なドラム音と共に、数名のスタッフの手によってせっちゃんが叩くドラムセットがステージにバーンと押し出されてくる!
 客席からは大歓声だ!せっちゃんもえらく楽しそうにドラムを叩いてる。ギター&ベースのループ音に合わせてドラムを叩きながら歌う・・・。なるほど、こういった演奏もあるんだね。さすがせっちゃん!
 

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 アイビースクエアには「東北楽天イーグルス」のバスが!
 倉敷マスカットスタジアムで秋季練習中でした。

 大歓声の中、ドラムセットを離れ、再びギターを手にしたせっちゃん。マイクスタンドを高い位置にセットしなおし、ここからはいよいよスタンディングだ。ハイスピードのハードなリフに促され、お客さんも立ち上がる。スタートしたのは「僕の踵はなかなか減らない」だ。曲の後半では、せっちゃんの激しいギターカッティングに合わせて、「イェー!」「ウー!」と、声を張り上げる。
 曲は「LOVE &PEACE」から、「BAD TIME BLUES」へ。
 「みなさんしんみりしてますね(笑)、何だか今回、選曲して並べてみたら、暗い曲が多くって・・・(笑)」
 なんて言って笑わせた後、「I LOVE ME」のイントロの高速カッティングで再びお客さんに火をつける。ギターをかき鳴らすせっちゃんに、お客さんもサビでは、指でLの字をつくって腕を突き上げている。
 そして、イントロのあのフレーズもアコギで再現した「やさしくなりたい」だ。「ずっと好きだった」と共に、新しいファンを開拓したこの曲。当然、この日一番の盛り上がり。今年初出場する「NHK紅白歌合戦」では、どうやらこの曲を披露するらしいが、せっちゃんって、紅白初出場だったんだ。何年か前に大晦日に中継で歌ったのって、「レコード大賞」だったんだね。
 本編ラストは「月光」である。前にも書いたが、この曲、私の今のお気に入りだ。主題歌だった番組は打ち切りになったけど、この曲はイイ。「ロックンロールに教わったことは「人と違っても自分らしくあれ!」ってことさ」とか、「男の価値は何で決まるのかな?」「そんなの家族に決まってるじゃない」なんてフレーズは、本当にグッとくる。「僕の見たビートルズはTVの中」の主人公の現在の姿って感じだ。

 「じゃあね!」
 ギターを置くと、客席に向かって手を振りながら、笑顔でバックステージに消えていくせっちゃん。
 まだまだこれじゃあ足りない。もちろんアンコールだ!

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 以前、山崎まさよしのツアーで紹介されていたニッパーくんがいっぱいのお店も発見!

 「イェ~ィ!」アンコールの長い拍手の後、再びステージに戻ってきたせっちゃんは両手を振りながら声援に答える。
 「いっしょに歌ってね」と言って始められたのは、「ひまわりの夢」だ。確か何かのインタビューで「前のツアーでドレミの歌をやって、みんなで歌えて楽しかったので、この曲を作った」みたいなことを言っていたのを思い出した。それにしても、お客さんが大きな声でそろって「クルクルポイだ!」なんて歌っているのは、何だか楽しい。
 続く「誰かの冬の詩」は、お客さんからのリクエスト(?)の声をいくつか聞いてから、「う~ん、これにしよう」と言って始められた。リクエストの中には、女性からの「せっちゃん抱いて~」というものもあったが、「すぐ終わるよ」といって爆笑を誘ったりもした。 

 また、「今日、ポッキーの日だよ」「ホント?」「11月11日!」 というお客さんとのやり取りから、「Stick to fun,tonight!」も、1番だけやってくれたりした。

 「じゃあ、最後の曲です。もうクリスマスなんで・・・まだまだだけど(笑)」
 ラストナンバーは「表参道」だ。イルミネーションが輝く季節に、小さな幸せを感じ、ちょっぴり気分が明るくなる曲。ひょっとして、この曲のためにステージ上に木のセットが? とするとあれはケヤキということかな・・・。なんてことを考えながら、明るいリズムと幸せな歌詞に身を任せる。
 「夢は叶う、今がそうかな」
 何だかそんな気がしてくる。

 そう、夢は叶う。きっと。
 

SET LIST
1.何処へ行こう
2.やぁ無情
3.愛に来て
4.メトロに乗って
5.ウサギとカメ
6.負け犬の唄
7.Are you ready?

8.雷雨決行
9.LOVE&LOVE
10.蕎麦屋
11.月影

12.名前を呼んで
13.印象に残る季節
14.YOU&ME
15.ずっと好きだった
16.君が百回嘘ついても
17.僕の踵はなかなか減らない
18.LOVE &PEACE
19.BAD TIME BLUES
20.I LOVE ME
21.やさしくなりたい
22.月光

ENCORE
23.ひまわりの夢
24.誰かの冬の詩
25.Stick to fun,tonight!
26.表参道


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KAZUYOSHI SAITOH SOLO VISION TOUR DECEMBER~2012
2012年11月11日(日) 17:00開場 17:30開演
全席指定 5500円
倉敷市民会館
2階1列1番


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コメント 2

けいいち

レポありがとうございます!
なんか、行った気分になりました!
次は・・・いや、次の次くらいはまた参加したい(´Д`)
by けいいち (2013-01-22 23:13) 

jiri

5月に「風とロック広島-LIVE福島CARAVAN日本」がありますが、「せっちゃん参加してくれないかなぁ…」と思う今日この頃です。
けいいちさんコメントありがとうございました。
by jiri (2013-01-27 07:25) 

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