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山崎まさよし STANDING TOUR 2011 広島CLUB QUATTRO 11.15 [山崎まさよし]

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 出張先から(途中、奥さんと待ち合わせ)広島市内まで車を走らせ、広島CLUB QUATTROのある広島PARCOに着いた時には、すでに開場時間5分前となっていた。
 今日、11月15日は「山崎まさよし STANDING TOUR 2011」広島公演の日。入場整理番号が200番台だったので、QUATTROのある10階ではなく8階でエレベーターを降り、階段へ向かうと、ビンゴ!200番台の人たちがこの階から7階にかけて並んでいる。
 並んでいる人に、整理番号を聞いていると、前の方の人たちが10階に向けて階段を昇り始めた。どうやら開場となったようだ。


 ドリンク代500円を支払って会場に入ると、ステージ前はまだ結構空いている。ドリンクの引き換えは時間がかかるし、開演後は濡れたカップが邪魔なので終演後だ。最も空いていたキタローさんの前3列目を確保し、配られたツアーグッズ他のチラシに目を通す。今回はファンクラブ会員限定で、その日のライヴ音源がCDで購入できてしまう「Live in Package!!」という企画があるのだが、「そういえば、予約って終演後でもできるのかな?」と、ちょっと不安になったりする(終演後もできました)。
 開演まで約1時間。まだ始まってもいないのに、立ちっぱなしなので少しずつ足が痛くなってくる。ひっきりなしに、スタッフの方から「もう少し前に詰めてください!」という呼びかけがあり、その度に、5cmくらい気持ち前に進むのだが、前にいるのは女性だし、これ以上は無理だよな~とか、SEで流れているアーティストのライブ音源が「結構カッコイイな~SRVかな?」なんて思っていると、いよいよ会場が暗転した。
 
 「キーン」という、ディレイがかけられたエレキギターのサウンドが効果音として流れる中、登場するまさやん、キタローさん、ゲンタさんの3人。もう、本当に目の前だ。実際にはもっと離れていたのだろうが、2m位しか離れていないように感じる。大歓声とともに「まさや~ん!」「まさよし~」という黄色い歓声があちこちからあがる。私も年甲斐もなく大きな声で叫んでしまう。
 まさやんのストラトのフィンガーアルペジオからスタートしたオープニングナンバーは「君とピクニック」だ。何だか焦らされるような静かなスタート。ファルセットの音程が結構怪しかったが、すぐさま2曲目の「ガムシャラバタフライ」でバンドは全開。客席も爆発。正確なゲンちゃんのビートと、ハードにドライヴするキタローさんのベースに乗って、まさやんも弾きまくりだ。エンディングの決めフレーズ三連発がカッコよすぎるぞ!
 間髪入れずに「真夜中のBoon Boon」がスタート。♪Boon Boon~では、丸めたチラシをバットのように振り回してアピール(後ろにいた人ごめんなさい)。そして、「だけど、涙が出ちゃう、(なんで?)だって、男の子じゃけん!男の子じゃけん!」と、広島弁で会場を沸かせる。
 ほんのさわりだけの「Respect」に続く、何だか久しぶりの「パンを焼く」では、もちろん早口言葉も披露。噛まないまさやんに、「(隣の竹やぶに)かけかけかけた?」と、噛み噛みの我々はツッコミを入れられた。そして、「たいやき~たいやき~」と歌うゲンタさんの意味不明なリフレインから始まった「晴男」では、「広島~元気かい~?」。曲の途中で、なぜか電話のベルが鳴り、受話器を取って「もしもし?え?なに?は?何が?まじで?ん~ま!」とまさやん。我々も「何が起こるんだろう?」と、固唾をのんで見守っていたが、まさやんのテレ笑いのみで、「???」の状態のまま、続く「窮鼠猫を噛め」へ。
 まさやんはマイクスタンドの前からあまり離れることはないけれど、キタローさんは狭いステージを動く動く。ステージの前に出てきて、我々を煽ったり、コミカルなステップで左右に動いたりと、とっても忙しい。ゲンタさんは終始笑顔で正確なビートを刻み続ける。さすがリーダー! 何度か目があったような気がして、思わず「ゲンちゃ~ん!」と声をかけてしまう。
 ギターを抱えたまま、エレピに向かったまさやんが始めたのは「Let's form a R&R band」だ。ドラムのフィルインと同時にギターにチェンジ。やっぱりバンドでやるとこの曲はカッコイイ! 次の「ステレオ」まで、ずっとストラトを抱えていたまさやんだが、続く「関係ない」で初めてサザンジャンボにチェンジ。キタローさんの「ナ、ナ、ナ、ナイナ、ナイナナイナ、カンケイナァ~イ」の振付けがめちゃくちゃ面白かった。
 そして、今夜最初のクライマックスともいえる「心拍数」。一時期、何だか抑え気味にさらっと歌う時期があったけれど、今夜は感情を叩きつけるような熱い歌を聞かせてくれた。曲が終わると、しばらくの間、長い拍手が続いた。

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 ここで最初のMC。何でもキタローさんはツアー序盤だというのにステージ上でのジャンプが激しすぎて、ブーツを壊してしまった(ブーツを指さすキタローさん)とか、それを広島で無料で直してもらった(キタローさん大きな声で「ありがとうー」って叫んでました)とか、「40歳おめでと~」の男性の声に、「まだ早いわ!」と返したり、客席と近くて、いつもより観客とのやり取りがダイレクトで面白い。
 そして、「書いた時は、全然そんなつもりはなかったんだけど、3.11を経て、違う意味をもって聞こえてきた曲がある」と話して始められたのは「深海魚」。O.K.S.Tではセットリストに入ってなかったけれど、9月のSound Marinaで聞かせてくれたのは、そういう理由からだったんだね。
 「SHEEP」というアルバムに入っている「アヒルちゃん」というナンバーは、ほとんどギターの音も入っていない曲だったが、この日の演奏は鋭角的なギターカッティングも印象的なロックナンバーとなっていた。そして、ゲンタさんの広島名物「牡蠣」をモティーフとした、(たぶん即興の)ブルーズを間にはさんで演奏された「長男」、そして「昼休み」に続く「春も嵐も」は、「I Can't Turn You Loose」をイントロに持ってきて、ライブハウスという空間のよく似合う、アップテンポなロックナンバーに生まれ変わっていた。この曲でのメンバー紹介では、キタローさんのヴォーカルで「雨上がりの夜空に」も飛び出し、向けられたマイクに向かってみんなで大合唱だ。さらに「ドミノ」から「ソノラマ」へとアップテンポなナンバーが続くライブ。この一体感がとっても心地イイ。
 最近ハードなアレンジの多い「ペンギン」は、今回も極太なハードロックチューンとして襲いかかってきた。もちろん我々も「ウォウォオ、ゥオオ、ゥオオ」では腕振りで応戦する。続く「アレルギーの特効薬」でも、♪真夜中のFighting Boxer~で拳を振り上げ、挿入された「What'd I say」のコール&レスポンスでライブハウスを揺るがす大合唱だ。
 本編のラストナンバーは、幻想的な「Passage」である。そこまでエフェクトをかけるか?というくらいギターにエフェクトがかけられ、かつてないほど壮大でドラマチックな感じになっている。アッパーなナンバーで盛り上げて、静かにクールダウン。
 「どうもありがとうございました」
 目の前を通り過ぎて楽屋へと消えていくボーズ&パーマの3人。すぐさまアンコールの手拍子が起こる。

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 長いアンコールの手拍子。いつもの「ヤ・マ・ザ・キ・マ・サ・ヨ・シ」で漂う微妙な空気になんとか耐えながら、盛り上がりを萎ませぬよう、さらに大きな手・拍・子!
 そんな我々の目前を通り過ぎていくステージ上の人影。ステージが明るくなると、リラックスした表情のまさやんがそこにいた。
 「Live in Package!!」にはアンコールは収録されないらしいので、ここからはリラックスした長めのMCだ。ユニクロのウルトラライトダウンのCM収録は、みなさん1回のテイクでOKだったらしいのだが、「軽すぎて気持ち悪っ!」って言ったら、「それはちょっと」と、ボツになったとか、「ユニクロは山口のおばちゃん下着の会社で」としゃべっているときに、「着てる!」と突っ込む女性がいて、「えっ、今?そんな情報知りたないわ!」と、大笑いしたり、「今回は主婦の方もたくさんいらっしゃってると思いますが、おうちはどうしてるんだい?旦那に任せているのかい?」なんてつぶやくと、「誰のせい~」って返されて思わず苦笑。
 アンコールはまず、絶賛配信中のダスキンCM曲「あなたしか知らない朝」をエレピで。そして、ボーズの二人を招き入れ、再びMC。
 ここでは、キタローさんが最前列で観ておられた「人生の先輩」である御夫人にマイクを差し出してインタビュー。「なんのコーナーやねん!」とまさやん。するとこの方、以前山口のコンサートで御夫婦でステージにあげてもらったことなどを告白。「あ、HAND MY ADDRESS!」と気がつくまさやん。そして、「そういえば、今までいろいろやったね~」と、武道館のステージにちゃぶ台出した話や、横浜のライブハウスで腕組みをして聞いていたたったひとりのお客さんが、「終わると軍手をはめて照明片付け始めた」話などを感慨深そうに話し、「次はこれやろうか?」と、チューチュートレインのダンス(くるくる回るやつ)を3人で実演し、「膝が固い」と言われたりしながら、再び三人そろって「Fat Mama」へ。再び燃え上がる広島。そしてそのままみんなで大合唱の「根無し草ラプソディー」になだれ込む。やっぱりまさやんはこの曲だ!
 今日、この場でまさやんの音楽を聴ける幸せ。みんなで一体となって大声を張り上げる幸せ。こんなに楽しいのはホントいつ以来だろう?
 バックステージへと消えていくボーズ&パーマの3人。ゲンタさんの投げたスティックが奥さんの近くに飛んでくるが、隣りの人がキャッチ。嵐のように巻き起こった拍手はすぐさま「アンコール」の大きな手拍子に変わる。
 「アンコール!アンコール!」高揚した気持ちから、手拍子もどんどん速くなる。終わりを告げるアナウンスがあり、スタッフの方によってマイクなどが片付けられ始めるが、だれも手拍子をやめない。
 すると、ステージに飛び出してくる3人。パーマも笑顔、ボーズも笑顔だ。キタローさんに促され、スタッフの方も苦笑いで再びマイクのセッテイング。ゆっくりと始まったのは「月明かりに照らされて」だ。みんなが自分の気持ちをまさやんたちに伝えようと、腕を高く突き挙げている。この熱いアンコールが「Live in Package!!」に収録されないのはちょっと残念だ。
 演奏が終わると、目の前の男性に、ハイタッチをしてバックステージに消える3人。会場全体に明かりが灯り、今度は、アンコールを求めるのではなく、感謝の大きな拍手が起こる。みんな大満足の笑顔だ。

 まさやんのファンでよかった。間違いなく今年最高の、いや、これまで見た中で一番のライブだった。 

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 SET LIST
01.君とピクニック
02.ガムシャラバタフライ
03.真夜中のBoon Boon
04.Respect
05.パンを焼く
06.晴男
07.窮鼠猫を噛め
08.Let's form a R&R band
09.ステレオ
10.関係ない
11.心拍数
12.深海魚
13.アヒルちゃん
14.Blues(生牡蠣)~長男
15.昼休み
16.春も嵐も~雨上がりの夜空に
17.ドミノ
18.ソノラマ
19.ペンギン
20.アレルギーの特効薬~What'd I say
21.Passage
encore 1
22.あなたしか知らない朝
23.Fat Mama
24.根無し草ラプソディー
encore 2
25.月明かりに照らされて

※青字はCD未収録

HIROSHIMA CLUB QUATTRO 10th ANNIVERSARY
山崎まさよし YAMAZAKI MASAYOSHI
STANDING TOUR 2011
広島クラブクアトロ
2011年11月15日(火) 開場18:15 開演19:00
オールスタンディング 5,250円 整理番号225
 


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コメント 2

けいいち

詳しいレポありがとうございます!!
なんせ行けなかったくちで・・・(>_<)

でも少し雰囲気をあじわわせていただきました!

PCなどチェックを怠っているうちに
スガシカオは独立するし
せっちゃんはすごい売れてるし
びっくりすることが多いですね~~
by けいいち (2011-12-16 12:28) 

jiri

けいいちさんお久しぶりです。コメントありがとうございます!
ボーズ&パーマの3人には、やっぱりライブハウスという空間が相応しい気がしました。
シカオちゃんも来年にはツアーがあるし、せっちゃんとは25日の広島公演で盛り上がってきます!
by jiri (2011-12-17 05:28) 

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