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斉藤和義 LIVE TOUR 2010 “STUPID SPIRIT”千秋楽 広島市文化交流会館 12.19 [斉藤和義]

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 やっぱりライブの前はワクワクする。会場に着いて、たくさんのファンであふれかえっていればなおさらだ。斎藤和義の「LIVE TOUR 2010 STUPID SPIRIT”」広島公演は、広島市文化交流会館(旧厚生年金会館)で開催されたが、奥さんと私が会場に着いた時には、もう、せっちゃんファンで会場のロビーや入口付近、近くのコンビニまでいっぱいだった。
 せっちゃんの最近の広島公演では最大のキャパシティ(2001名収容)のホールでの単独ライブ。搬入口に回ってツアートラックの写真を撮りながら、私の気持ちもいつになく高ぶってくるのがわかった。


 今回の席はステージに向かってかってやや左よりの二階席。ここからだとかなり傾斜がきついように感じられる。ステージを上から覗きこむような感じだ。ステージでひときわ目立っているのは、舞台後方に設置された太陽のようなステージセット。円の部分がスクリーンになっており、今は「ARE YOU READY?」のアルバムジャケットが映しだされている。
 なんだか熱い。ライブへの期待が高まっているのが伝わってくる。やっぱり「ずっと好きだった」がヒットしたからだろうか?超満員の会場には、これまで、クラブクアトロなどでは決して見かけなかった若い年齢のお客さんたちもたくさんいる。
 客電が落とされいよいよライブのスタートだ。ステージ上にメンバーが登場すると、ホールを揺るがす大歓声が上がる。おぉ~、これぞロックコンサートの歓声だ!
 そんな中スタートしたオープニングナンバーはニューアルバムでも冒頭を飾っていた「Are You Ready?」。低音のベースラインがビンビン響いてくる。せっちゃんがスポットを浴びて歌い始めると、歌が聞こえないくらいの黄色い大歓声! 微動だにせず佇むせっちゃんがめちゃくちゃカッコイイ!
 ステージには向かって右側から、フジファブリックのギター・山内総一郎くん、ベースの隅倉弘至さん、せっちゃん、ドラムの玉田豊夢くん、そして、ギターのキセル兄・辻村豪文くん。今回はキーボードレスのメンバー構成。山内くんがいるからか、1曲目からメンバー紹介があった。

 曲が終わると再び黄色い大歓声。なんだか普通じゃない盛り上がり。続く「Stick to fun! Tonight!」では、ギターの3人があのポッキーギターで演奏。PVみたいに3人が斜めになって演奏したり、間奏ではせっちゃんがマラカスを振ったり…。やっぱり大歓声だ。太陽の円形スクリーンではポッキーがぐるぐる回っている。
 「いぇ~い、広島ぁ~あぁぁ…」

 いつものゆる~いMC。ふっとお客さんからも笑いが漏れる。そりゃそうだ。今まであんなにロックスター然としていた人のおしゃべりとはとても思えない。
 「ツアーも今日がラスト。素晴らしいメンバーなんで、ミスひとつなく…、最後までミスひとつなくいけると思います(笑)」。
 ギターをレスポールに持ち替え、山内くん、辻村くんとギターフレーズのコピー合戦をした後、始められたのは大ヒット曲「ずっと好きだった」。勿論サビの「ずっと好きだったんだぜぇ~」は大合唱となる。
 歓声が収まり、一瞬の静寂の後、切り裂くようなギターリフがさく裂。「FIRE DOG」だ! マイケル・シェンカーが大好きだったというせっちゃんの青春時代が垣間見える曲。手拍子がしにくいリズムで、これにはヘッドバンギングで応えるのが相応しいのだろうが、それはやっぱり難しい。それでも「ファイヤ~ド~ッグベイベェ~」はやっぱり大合唱。
 続いて「真っ赤な海」。おぉ~初めて体験した「俺たちのロックンロール」ツアーを思いだすなぁ。
 曲は「黒塗りのセダン」。少しずつ、PAからのサウンドも安定してきて、続く「ジレンマ」あたりでは、非常に聴きやすいサウンドとなっていた。
 ひさびさに生で聞いた「ハミングバード」は大好きな曲。手拍子もせず、立ち尽くして聞いた。歌詞が染みるんだよね。叱咤激励されているようで、何だか前向きな気持ちなれる曲なのだ。
 「広島に来ると、いつもドリミネーションってやってるよね。あれって何通りだっけ? あ、平和大通り? そういえば毎年この時期にライブやっているんだよね」
 「せっかくなんで、いすに座ってですね…」と、せっちゃんに促され、ホッとした空気が流れる会場。
 続いて始められたフォークコーナーは、「進めなまけもの」でスタートした。しかし、せっちゃんのアコギのシールドの接触でも悪かったのか、音がとぎれとぎれで、一旦演奏を止めて、仕切り直して再スタート。再開後はアコギのサウンドがとても綺麗だった。
 印象的なアルペジオがイントロに加えられた「かすみ草」。「♪もしも愛に背丈があったなら 君を見上げてしまった」という歌詞。わかるなぁ…、そういう女性にはほんと、頭が上がらない。このフレーズを聞く度に、思いがどっと溢れてくる。
 そして、これまたアレンジが変えられていたので、最初は何の曲だか分らなかったが、歌が始まった途端に、みんなが息をのんだ「彼女」。演奏が終わると拍手がしばらく続いた。
 フォークコーナーが終わると、再びニューアルバムからのナンバー「表参道」「Small Stone」「名前を呼んで」を立て続けに演奏。そういえば、どこかのMCで、「テンガっていうアダルトグッズがいいって言ってたら、山ほど届いて、スタッフ全員と分けた」なんて、ふつ~に話すせっちゃんに、みなさんちょっとひいてしまったりとか、「いぇ~い、○ックスしてますか?」との問いに、大きな声で、「最近、してな~い」なんて叫ぶ女性がいて、やっぱり慣れないお客さんがサ~ッと引いてしまったり、っていうこともありました。
 「それでは、酸欠コースを準備してきたので…」という、せっちゃんの言葉が終わらないうちに席を立ち始めるお客さん。
 黒のJ-45の高速カッティングで始まったのは「I LOVE ME」。「広島~っ!」の叫び声に、お客さんも大合唱で応戦! 続いて、「ジュリ~」という樹木希林さんばりの叫び声で沢田研二さんのカバー「ダーリング」がスタート。私ぐらいの世代にとっては、当時、テレビの中でド派手なメイクやパラシュートを背負って暴れていた沢田研二さんはある意味ロックな存在だった。
 曲は「虹」である。この曲、それほど派手な曲ではないと思うのだが、ライヴでは盛り上がるなぁ。「ベェ~イベェ~」のところで大合唱が起こる。「紅盤」以降のアルバムの曲はすごく反応がイイ。
 そしていよいよ「歩いて帰ろう」だ! フライングVを手にイントロのジャッジャッジャ~のカッティング。酸欠で倒れるのはせっちゃんか、それとも我々か? いつものように「嘘でごまかして~」からは大合唱。せっちゃんはステージ狭しと走り回って、すでに息が上がっているようにも見える。
 まだまだ続く「酸欠コース」。続くナンバーは「COME ON!」。太陽スクリーンに大写しにされるせっちゃん。こっちは振り上げる手も上がらなくなってきた。さすがにきつい。それでも、サビでは会場が揺れるような「カモン!」の大合唱!
 続いて、イントロが聞こえた瞬間「おおっ!」というどよめき。ドラムのフィルインで爆発! 「社会生活不適合者」である。せっちゃん汗だく。すでにトランス状態? 「社会生活不適合者~」の大合唱。「お前だ~!」「お前もだ!」と客席を指さして絶叫するせっちゃん。そのたびに上がる歓声! せっちゃんふらふらで足元もおぼつかなくなっている。
 そしてここで「罪な奴」。曲に合わせて、太陽スクリーンには、泣きわめく赤ん坊や、いないいないばあ~をするせっちゃんのマンガが映し出される。そして、さっきの「社会生活不適合者」の大合唱もかなり不思議だったが、この曲での「おぎゃ~おぎゃ~」の大合唱はもっと不思議だ。
 曲が終わるとギターを肩からおろし、「広島ぁ~、最高~!」と言って大きく手を振るせっちゃん。「えっ?この曲で終りなの?」という思いもあったが、気を取り直して今まで以上の拍手で応える。大歓声の中、思い思いに手を振りながらバックステージに消えてゆくせっちゃんとメンバーのみなさん。



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 ホールいっぱいに鳴り響くアンコールの拍手の音。太陽スクリーンには「猫の目」が現れ、拍手をする我々をきょろきょろと見回している。
 ステージのライトが点き、姿を現したせっちゃん。白のSTUPID SPIRITのTシャツを着ている。そして、ドラムセットに腰を下ろしたかと思うと、楽しげにビートを刻み始める。ステージ中央ではキーボードの設置が始まっている。お客さんはせっちゃんに合わせて手拍子。何が始まるんだろう?と思っているとそのままドラム演奏終了。えっ?と思っているところへメンバー登場し、せっちゃんもキーボードに移動。
 始まった曲は「いたいけな秋」。アルバムでラップをやっていたスチャダラパーのBOSEのパートは誰がやるの? なんて心配をしていると、「わざわざ広島に来てくれたぜぇ~」というせっちゃんの紹介で、なんとBOSE本人が登場。おぉ~千秋楽のサプライズだ! 大歓声に包まれる会場。

 
BOSEはステージ下手から上手へと移動しながら客席を煽る。コールアンドレスポンでお客さんの心を掴み、伸ばした右手の掌を下に向け、小指と中指を折るラッパーの人たちがよくやるポーズ(「おれたちの心はアフリカにある」という意味らしい)で会場を瞬く間にひとつにしてしまうのはさすがだ! 「届くのか?」「届いたのか?」という二人の掛け合い。最後はせっちゃん(左)とBOSE(右)がそれぞれ横向きで腕を組む決めポーズでのエンディングに大歓声だ。
 「いぇ~い、今日は最終日ということでBOSEくんに来てもらいました。都内の公演では来てもらったんだけど、地方では広島だけです」
 うぉ~という大歓声があがる。

 「数年前から、一緒になんかやろうよって、曲とか渡してたんだけれども、今回やっと実現したんだよね」

 「先輩からの宿題はある意味プレッシャーでした」
 
そんな会話を交わすせっちゃんとBOSE
 続いて、「昨日、あわてて練習した」といって始められたのは、スチャダラパーと小沢健二のコラボ曲「今夜はブギーバック」。再びBOSEfeaturingし、広島市文化交流会館は巨大なダンスフロアーとなる。この曲では「オレ、キセル兄」と、辻村くんがラップで大活躍(?)だった。

 笑顔でバックステージに消えていくBOSE。その姿を見送りながら始められたのは「ベリーベリ-ストロング」だ。会場の雰囲気が一気に斎藤和義ライブに戻る。もちろん「ベェリベェリストロン!」の大合唱だ。
 まだまだ続くアンコール。「
Don't cry baby」はヒートアップした会場をクールダウンさせる役目の曲だろうか。頭の中には今日のライブのいろいろな場面がよみがえってくる
 演奏が終わり、客電がつけられると、笑顔のメンバーがステージ中央に集まってくる。手をつないだ両手を上にあげ、礼とともに下におろす。あたたかい大きな拍手が会場を包む。
 ステージ上にメンバーがいなくなっても終わらない拍手。ステージライトが消され、再び楽器がセッティングされている。これは、もう一度アンコールがあるのかもしれない。少しずつ大きくなる手拍子。そして、飛び出してくるメンバーたち。

 「もう1曲行くぞ!広島ぁ~っ!」
 曲は「Hey!Mr.Angryman」だ。笑顔で手拍子をするお客さん。みんな満足気だ。きっと疲れているだろうに、2度のアンコールに応じてくれるとは本当に嬉しい。やっぱりツアーの千秋楽なんだな。

 曲が終わると、再びBOSEを呼び込んで、大歓声に応えるせっちゃん。
  「広島ぁ~、最高~!」、今日何度目だかわからないせっちゃんのその台詞を聞いて、また嬉しくなる私たち。いやいや、最高なのはあなただよせっちゃん。


 SET LIST
01.Are You Ready?
02.Stick to fun! tonight! 
03.
ずっと好きだった 
04.FIRE DOG
05.
真っ赤な海 
06.黒塗りのセダン

07.ジレンマ

08.ハミングバード
09.
進めなまけもの

10.
かすみ草
11.彼女
12.表参道
13.Small Stone
14.名前を呼んで
15.I LOVE ME

16.ダーリング

17.虹

18.歩いて帰ろう

19.COME ON!

20.社会生活不適合者

21.罪な奴



Encore
22.
いたいけな秋
23.
今夜はブギーバック
24.
ベリーベリーストロング
25.Don't cry baby

Encore 2
2
6.Hey!Mr.Angryman


広島市文化交流会館 20101219日(日)
開場 午後5:00 開演 午後5:30
2F 7列 27番

   


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