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広島の炎を希望の光へ 2010年8月6日 原爆の日 [わしらはみんな広島じゃけん!]

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 65年前の8月6日、午前8時15分。人類史上初めて、原子爆弾が広島に落とされた。今日は「原爆の日」。平和公園では「広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式」が行われた。
 今年の午前8時15分は家の中で迎えた。今朝は近くにある小学校が、たぶん平和学習のための登校日だったのだろう。各教室からは、慰霊式・平和祈念式を生中継するTVの音が聞こえていた。そして、原子爆弾が投下された時刻には1分間の黙祷。たくさんの小学生たちがいるはずの校舎も、シーンと静まり返る。
 今日、いつものように平和公園を訪ねたのは、平和祈念式も終わった午後2時を回ってからだ。
 8月6日は、平和公園に行かずにはいられない。それこそ、平和教育の授業を受けていた小学生の頃は、そんなことは思いもしなかったが、広島で育ち、仕事に就き、結婚し、子どもが生まれ、40代半ばを過ぎ、あと何度、この夏を迎えられるのかと意識した今、何かが自分を突き動かしているようにも思える。


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 平和公園に行くと、必ず立ち寄る「教師と子どもの碑」。原爆によって奪われた子どもと教師の魂を慰めるとともに、「原爆を許さない」という、平和教育を推し進める決意を表したもの。
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 祈念式のパンフレットにはさんである金色の折り紙で鶴を折る。参列者によって折られた鶴は、広島市長が訪問する国の政府に贈られる。今年の鶴は、ちょっと太めになってしまった。
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 「ああ やれんのう、こがあな辛い目に、なんで遭わんにゃあいけんのかいのう」「こがあな いびせえこたあ、他の誰にも あっちゃあいけん」
 秋葉忠利 広島市長の今年の「平和宣言」には広島弁が登場した。
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 ぼくの大好きな街、広島。緑いっぱいの美しい街です。
 65年前の8月6日、午前8時15分。人類史上初めて、原子爆弾が広島に落とされました。
 一瞬のうちに奪われた尊い命。変わりはてた家族の姿。
 原子爆弾は人々が築きあげた歴史や文化をも壊し、広島の街を何もかも真っ黒にしてしまったのです。
 (中略)
 ヒロシマに生きるぼくたちの使命は、過去の悲劇から学んだことを、世界中の人々に伝えていくことです。
 悲しい過去を変えることはできません。しかし、過去を学び、強い願いをもって、一人一人が行動すれば、未来を平和に導くことができるはずです。
 ― こども代表の「平和への誓い」 ―

 こども代表の力強い言葉に、いつも勇気づけられているのは、大人である私の方かもしれない。
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 今日、ここ平和記念公園には、一つのともしびが灯っています。
 それは平和のともしび、すなわち、核兵器が一つ残らずなくなるまで消えることのない炎です。
 私たちはともに、自分たちが生きている間、そして被爆者の方々が生きている間に、その日を実現できるよう努めようではありませんか。
 そしてともに、広島の炎を消しましょう。その炎を希望の光へと変えようではありませんか。
 ― 国連事務総長 幡基文(パンギムン)あいさつ より ―
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 今日の慰霊式・平和祈念式には5万5千人が参列したという。65年目の今年は原爆を投下したアメリカのルース駐日大使をはじめ、核保有国であるイギリスやフランスの代表も初めて出席した。
 すでに、芝生広場のイスも、そのほとんどが片付けられていたが、平和公園には、午後になっても、まだまだたくさんの人たちが訪れていた。


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