広島63回目の「原爆の日」 [わしらはみんな広島じゃけん!]
8月6日、今日は63回目の広島「原爆の日」。私は平和公園に向かう車の中で午前8時15分を迎え、短く手を合わせた。駐車場に車を停め、平和記念式典の会場である平和公園に入ったときには、ちょうど秋葉忠利広島市長が「平和宣言」を読み上げているところだった。
ここ数年、8月6日には必ず平和公園に足を運んでいる。どうしても行かずにはいられないのだ。キッカケは2004年の8月6日の朝、通勤途中に聴いたミスター・チルドレンの「タガタメ」という曲だった。
「子どもらを被害者に 加害者にもせずに この街で暮らすため まず何をすべきだろう?」
自衛隊が多国籍軍としてイラクに派遣されたあの年…。あの日に聴いたあの曲は、自分の中の何かに触れた。この広島に暮らす大人として、子どもたちに、「いったい何ができるのだろう?」と思ったのだ。
あの日、1945年8月6日午前8時15分。私の父親は疎開先の島でキノコ雲を見た。母親は祖母と畑で草取りをしている時、山の向こうをモクモクと立ち上ってゆくキノコ雲を見たという。3日後には祖母に背負われ、広島市内にも入ったらしい。
今日も平和記念式典には、世界各国から、たくさんの人たちが参加していた。「平和がいいに決まっとるじゃん!」という同じ思いを持ったたくさんの人たちといっしょにいると、自分の中に大きな力が貯えられていくような気がする。
平和祈念式のパンフレットには、いつものように金色の折り紙がつけられていて、私も鶴を折った。鶴の折り方が少しの間思い出せなくて、ちょっと焦ったけれど…。
ちなみに、この鶴は広島市長が訪問する国の政府に贈られるということだ。
毎年、平和コンサートを開いておられる南こうせつさん。TVの取材だったのだろうか?
メッセージの書かれた折り紙をつなげて、大きな鶴が折られていた。
原爆ドームの前で平和メッセージを書く人たち。
「想像してごらん みんな平和に暮らしているのを」と、ジョン・レノンの「イマジン」を弾き語るおじさん。
みなさん、見ていてください。
私たちは、原爆や戦争の真実に学びます。
私たちは、次の世代の人たちに、ヒロシマの心を伝えます。
そして、世界の人々に、平和のメッセージを伝えることを誓います。
(子ども代表による「平和への誓い」)
「広島に生まれた者は「平和」という課題を与えられている」
(浜田省吾・2005年広島でのコンサートにて)
広島で生まれ、広島で育った私は、自分なりに「ヒロシマ」を受け止め、次の世代に伝えていかなければと思っている。
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